2人にとっての「指輪交換」
彼が高校のときに
はじめてくれたペアリング
クリスマスプレゼントだったかな
指輪をもらったことが
とっても嬉しくて
でもちょっと恥ずかしくて
あの頃はこっそり左手の薬指にはめて
いつも眺めてた
それから何度もケンカして
何度も捨てて
何度も私のもとに戻ってきた指輪
何回もクリーニングはしたけど
もう色も変わって
傷だらけ
今はする機会もなくなって
私の宝箱にそっと眠ってる
ふと眺めては
あの頃を思い出す
その大切な指輪の横に
そっと置いてある新しい箱
中には真新しい指輪が眠っている
明日これをもって結婚式にいく
彼と一緒に選んだ結婚指輪
結婚指輪は
唯一傷つくことが美しいとされているアクセサリー
その傷が夫婦の歩みを刻んでいるとされているみたい
このきれいな指輪が
次は私たちの歩みを刻んでくれる
ちょっと涙が出そうになって
そっと箱を握りしめた