バージンロード
厳しくて不器用なお父さん。
小さい頃よく怒られた。
でも不器用ながら、
心配してくれてることは気づいていたけれど
恥ずかしくてお礼を言うことはまだできていない。
結婚することにも関心がないように見せていた。
いつものことだからきっと気にかけてくれていたんだろう。
バージンロードを歩く直前、
お父さんの顔を見ると緊張している様子だった。
こういう表情をするんだと少し嬉しくなる。
そんなお父さんから一言。
「幸せになるんだぞ」
涙を堪えながら歩き出す。
「ありがとうお父さん」