【ウエディングSTORY】想い出の冬の道

【ウエディングSTORY】想い出の冬の道

 

ウエディングフォト|ウインターウエディング

小さい頃から背が高くて
親戚の おばちゃんからは
「将来はモデルさんだね」なんて言われたりしていた
中学生になって背が高いことがコンプレックスになった

日直当番の時
授業の後 黒板を綺麗にしに行った
一緒に日直当番の隣の席の男の子は
もちろん一緒に黒板を綺麗にしてくれた

ふと横を見ると 私より背が低かった
私は少しでも背を低く見せようと
少し背中を丸めた

転校してきたばかりの彼は
学生の時よくあった“女子は女子”“男子は男子”
ではなく学級会で発言する時もいつも公平に
発言する男の子で

中学生ながら大人っぽいな・・・

と思っていた

家の方向も一緒だったこともあり
玄関で一緒になると時々一緒に帰ったりしていた

そのうち時々が
“いつも”
になっていった

寒い日は私に少し大きな手袋をかしてくれた
雪の上を“ギュッ ギュッ”と音をたてて歩く彼の足音

私の好きな音

彼に気が付かれないように
その足跡にそっと私の足を重ねて歩いたりしてみた

二人で一緒にいることが 当たり前になっていた頃
彼はお父さんの仕事の都合で
転校してきて1年と少ししか経ってないのに
また急に転校することになった

その事を告げられ
ショックだったけれど
子供の私にはどうすることも出来なかった

離れ離れになるんだね。
そんなことを話しながら
雪道を歩いた

「手紙書くから」

そういってくれた。

私は 静かに

うなずいた。

手紙のやりとりが始まって

半年くらいした頃から
彼からの返事が来なくなった

どうしてだろう・・・と不安になったり
悲しくなったり。
だけどどうすることもできなかった。

それから3年。
高校生活にもやっと慣れてきた頃
朝の会に先生が
背の高い転校生を連れてきた

見るとそれは3年前に転校した彼だった
一瞬目があったけれど
すぐに目をそらされた
背は私よりはるかに大きくなり
男性らしくなっていた

人違いだろうか

でも先生が口にした名前は
彼の名前だった。
私を単に避けているのかな。
1週間経っても一度も言葉を交わさなかった
あの時どうして手紙の返信がなくなったのか
どうして連絡が取れなくなったのか
転校してきた時どうして目をそらしたのか
聞きたいことばかり

一度くらい勇気をだしてみようと思った

学校帰り
彼の家に行ってみた

チャイムを鳴らすとお母さんが出てきた
「あら!久しぶりね!綺麗になって!」と笑顔でお母さんは
声をかけてくれた
「まぁ、寒いから入って入って!」とお家に入れてくれた

温かい紅茶を持ってきてくれて
「あの子ったら可愛い子を待たせるなんて!!」と
いいながら彼に電話している様子だった

大きな声で
「あっ!約束しているわけではないのでっ」と言ったけれど
お母さんは電話をしてしまっていた・・・・

帰ってくるまでの間
お母さんはこの3年のことをたくさん話してくれた
それは私にとって嬉しい話しばかりだった
学校から帰ると毎日私の話しをしていた事。
転校が決まった時 転校したくないからおばあちゃんの家から
通うと泣きじゃくっていた事。
文通が途絶えてからも毎日ポストを確認していた事。
戻ってくることが決まった時は私と同じ高校に行きたいと
転校してきた事。
そうこうしているうちに
息を切らし彼が帰ってきた

「あら 間に合っちゃったのね」と お母さん。

お母さんは今まで私に話してくれたことを
一通り話した

彼は「全然間に合ってない!」と。

「ところで佐藤さんなに?」と聞いてきた彼に対して
お母さんは
「あらっ!家では華ちゃんって呼んでるのに
本人の前では随分他人行儀なのね (笑)」と。

私は家に来た精一杯のつけた理由・・・
2年前に借りて返しそびれていた
手袋を差し出して
「これ 返しに来たの」と

彼は緊張が解けたように
笑いながらふきだした
手紙がこなくなったのは友達から
「私が仲良くしている男の子がいるようだ」と
聞いて手紙を返す勇気がなくなったと。

それは誤解だと話すと彼は
「そっか」 笑 と一言

こんな一言で解決できるなら
3年前にもっとお互い勇気を出していればよかった
それから3年の時間を埋めるように
たくさんの時間を過ごし
たくさん言葉を交わした
「頑張れ」と背中を押してくれたのも
悲しい時や勇気がでない時は「大丈夫」と
そっと抱きしめてくれたのも彼だった

社会人3年目
彼はお父さんと同じ職種に就き
毎日を忙しく過ごしていた

仕事が終わったら会いたいと
メールがきていた
会社近くのお店で待ち合わせをした
少し早く着き、席で待っていると
時間丁度に彼は来た

「実は転勤になった」と。
「ついてきてほしい」と一言。

今なら
離れ離れにならなくていい方法が選択できるんだ
と、ほっとした。

「式は自然がいっぱいの場所でしよう」
と彼は少し不安?ドキドキ?したような表情だった
きっと私がなにも返事をしないから
どうしよう・・・と思っているのかもしれない 笑

私は
笑顔で

ウインターウエディング|結婚式|冬

 

静かに うなずいた

 

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