姪っ子の結婚式
「元気な女の子が産まれたよ!お姉ちゃんも元気だよ」
そう母から連絡があり仕事終わりに駆けつけた
初めて姪を見たとき、こんなに可愛いものかと感動したのを覚えてる
初めてちっちゃい手を握ったとき嬉しくて泣いてた
それから誕生日がくるたびにプレゼントを選ぶのが楽しみだった
「おばさんありがとう」
子供っぽい大きさのバラバラの字でもらった手紙はいまも大切にとってある
みるみる大きくなって
夏休みやお正月など会う機会は少なくなっていったけど
大きくなっていく姪は、いくつになってもやっぱり特別に可愛かった
お姉ちゃんにそんな話をすると
「あんたはいいところしか見てないから」
そんな冗談も言われたっけ
そんな姪が結婚する
いつまでも幼いころの姪と思っていたけれど
もう立派に大人になってた
お嫁にいく寂しさも感じていた
ウエディングドレス姿の姪を見て
そんなことを考えてた
お友だちに囲まれ
可愛い笑顔で幸せそうに笑ってる姪
近くにいきたいけど
私は母親でもなく
一人の親戚のおばさん
ちょっと遠慮がちに
遠くから姪の写真を撮ってた
本当に可愛いなーって
ボーッと見てたら
私の名前が呼ばれてた
可愛い姪が私に近づいてきた
大きな拍手が起こってる
姪が手を差し出してきた
「おばさん 小さい頃からたくさん可愛がってくれてありがとう」
涙が溢れてきて
姪の手を握り返した
産まれた時、初めて握ったあの小さな手を思い出しながら