[ウエディングSTORY] 親父の言葉
いつも無口な親父。
仕事から帰ってきて
たんたんとした顔で夕飯を食べる。
俺の記憶は、そんな親父の姿から始まる。
ちょっと毛嫌いしていた思春期。
暴言を吐いたこともあった。
でも初めて親父と酒を飲んだ日、
相変わらず無口な親父だけど
どこか嬉しそうな雰囲気を感じて
ちょっと照れたあの日。
社会で働き始めて知った。
いつも変わらず働いていてくれたこと
親父を尊敬した、あの日。
そして父となり、
わが子を思う父の静かで熱い想いを知った日。
一つ一つの場面を思い出しながら
今 親父のスピーチを聞いている。
無口な親父が涙を浮かべながら
一言一言、想いを込める言葉に
涙がこらえきれない。
俺も親父のような
親父になりたい
そう思った今日の結婚式。