【ウエディングSTORY】もっと好きになる彼の一面
彼にプロポーズされた!
「もちろん!」嬉しくて思わず
涙と笑顔でくしゃくしゃに笑って即答。
そんな日から、顔合せ、入籍、そして結婚式。
忙しく過ぎていった。
一緒に悩みながら式場を探すのは特に楽しかった。
しかし、打合せには、彼は来なかった。
「結婚式はキミが主役の日。どんな内容も
やりたい事してね。任せるよ。」と。
プランナーさんとはすぐに仲良くなり
打合せはいつも楽しく、順調に進んでいった。
でも、どこかぽっかり穴が空いた様な気持ち。
「彼と一緒に打合せがしたい」
ある日、思わず本音が。
仕事で忙しい彼。結婚式を挙げることすら
私のわがままで決めたこともあった。だからこそ
準備や相談などは中々できずにいた。でも…
そこから、プランナーさんと
《 彼を打合せに来させる作戦 》を計画。
なんとか説得し、彼の休みの日に
打合せをずらし作戦決行。
好きなもの、趣味や特技の話題、
参加してくれる家族や友人のこと…
人見知りの彼だったが
打合せがおわる頃には3人で意気投合!
結婚式のテーマも 彼がいたから
さらに ふたりの好きな要素いっぱいになった。
「オレ、この日なら仕事おわりなら来れる」
次回打合せ日を決めるとき
そんな一言に驚き、嬉しかった。
ふたりで準備をすると
気の強い者同士よくケンカするようになった。
お互いに仕事もあり 上手くいかなかったり
イライラしたりもした。
でも、打合せはふたりで。
ギクシャクした雰囲気もいつも間にか
友人や家族のことを一緒に話していると仲直りしていた。
結婚式当日はあっという間にやってきた。
見たことが無いぐらい大笑いし、写真を撮っている彼。
自分達が考えたGAMEなども
「私より楽しんでるのでは?」そう思ったぐらい。
ラストシーン。
新郎スピーチ
何も考えていない、その場で思ったことを話す
そう、言っていたのに。
みんなにしっかりと感謝の気持ちを伝え
何だか別人みたいにカッコよく見えた。
「…そして、最近よく妻とケンカしました。式の準備が原因ですが、
今では少しでも一緒に進めることができ良かったと思います。
ある意味、最初の試練だったのかもしれません。
この場を借りて、きっかけをつくってくれた妻に感謝します。」
そう言い「これからもよろしく」と照れくさそうな彼。
大好きな彼の姿に
私はまた 涙と笑顔でくしゃくしゃに笑った。