【結婚式の物語】 娘の大切な日
可愛い娘の結婚式
気になって気になって仕方が無いのに
あの子は何も教えてくれない。
お母さんも今日いっぱい楽しんでね!
そういって彼女は家を出て行った。
着慣れない黒留袖を着て見た目は準備万端
でもやっぱりどこか心配だった。
綺麗な音色が始まるとともに
沢山の拍手に包まれてやっとあの子に会えた。
これいいでしょ!そう言って自慢してきたのは
彼女の胸元でキラキラと光るネックレス
それは私がまだあの子が幼い頃にプレゼントしたネックレスだった。
結婚式にはこのネックレスを付けるって決めていたんだ!
知らない所であの子は一人で何でも出来るようになって
いつの間にかもう立派な大人になっていた。
今まで気ずかなかった分 少し寂しい気持ちと
とても誇らしい気持ち
私の自慢の娘の結婚式は笑顔でいっぱいだった。