[ウエディングSTORY] 想い出でできた道を歩く時
扉をあけると
パパが恥ずかしそうに手を差し伸べてくれた。
ありがとう と伝えたかったけれど
あまのじゃくな私は無言でその手を取った。
パパと腕を組んで歩くのは何年ぶりだろう?
そんな事を考えていた時だった。
視界にたくさんのバルーンが飛び込んできて
その一つ一つには懐かしい写真たち。
生まれた頃から今までの記憶がよみがえり
たくさんの人たちに支えられてこの日を迎えられたと実感したと同時に涙が溢れ出した。
横で見ていたパパが
生まれてきてくれてありがとうとつぶやいた。
気の利いた返事はやっぱりできなかったけれど
私はパパの手をつよく握り返した。
29年分の感謝の気持ちをこめながら…。
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