音の葉に乗せて
時に、愛や感謝を伝えようとする言葉以外の手段が
言葉以上の効果を発揮することがあります。
そのことを強く感じるのが、想いを乗せた演奏を聴いたときです。
先日、新郎様がパーティーの中で
ご友人様とバンド演奏をするシーンがありました。
そのこと自体は新婦様もご存知だったのですが、
実は新郎様はラストソングに新婦様に向けた曲を
サプライズでご用意されていました。
100人の前で、たった1人の為に演奏された1曲。
音は全員の耳に届いていましたが、
その想いは新婦様、ただお一人に向けられたものです。
演奏する新郎様は新婦様の目をしっかりと見据え、
また、新婦様もその眼差しに真剣に応えていました。
その瞬間、その場所で
お二人しか息をしていないのではないかと
錯覚するほど張り詰めた空気の中で、
お二人は眼だけで多くのことを語り合っているように見えました。
演奏には歌がなく、楽器だけの曲だったのですが
だから新郎様はこの曲を選んだのだ、と気付きました。
結婚式という場で、
たくさんの人が自分たちを見守る中で、
敢えて、たった一人にしかわからない形で想いを伝える。
そうすることで伝わる想い、そうしなければ伝わらない想い
というものがあるのだと深く、深く感じ入りました。
札幌の結婚式場|ジャルダン・ドゥ・ボヌール|コンセプトムービー