アッシャー&ブライズメイド
同じ色の衣装を身にまとい、
新郎新婦の付添人として側に立つ人を
それぞれアッシャー、ブライズメイドと呼びます。
中世のヨーロッパでは、
結婚式には人の幸せを妬んだ悪魔が花嫁を狙いにやってくる、
と信じられていました。
悪魔の存在を脅威に感じた当時の人々は、
新郎新婦に似た衣装の友人を引き連れて歩くことで
彼らの目をくらませようとしたのです。
今でこそアッシャー、ブライズメイドは
悪魔から身を守るために立てるものではなくなりましたが
「この友人であれば悪魔からさえも自分を守ってくれる」
という新郎新婦から友人への信頼と、
「この新郎新婦であれば自分が彼らの身代わりとなっても構わない」
という友人たちから新郎新婦への想い
という元々の心の起こりは、この素晴らしい文化の根底に
今なお残り続けています。