赤いバラ
私たちは6月1日に結婚式を挙げた
その日は私にとって何もない日
でも彼はこの日にこだわっていた
誕生日でも記念日でも何でもない日に
どうしてこんなにこだわるのか
私には全く分からなかった
2年前
12本のバラと
Be
mine「私のものになってください」
と書いた紙を持ってプロポーズしてくれた
そして結婚式当日
彼は一本のバラを持って現れた
「6月1日今日は赤いバラが生まれた日、運命の人にこのバラを送ります」
と言ってバラを差し出した
一本のバラには運命の人という花言葉
私にとって赤いバラは特別なもの